永島 治さん(麻生図書館 課長補佐)
手作りのチラシや貸出カレンダーなど、あたたかい雰囲気の麻生図書館。
私たちが訪れた時には、開館前に多くの人が行列をつくられていたので、地域の皆さんに親しまれていると感じました。駅からの近さが人気の理由かと思いきや、それだけではないようです。その人気の秘密と、麻生図書館の特色をお聞きすべく、永島治さんにお話を伺いました。
麻生図書館の特色はどのようなところでしょうか?
他の図書館に比べて、講座や講演に力をいれているところですね。たとえば、隣接する麻生区役所と連携して、マタニティコンサートを開いたり、裁判員制度がはじまったときや悪徳商法が流行していたときにはそれに関する講座を行ったりしました。
利用推進のために何か工夫をされているところはありますか?
ここ数年の間で、予約システムを改善したり、ホームページを見やすく、使いやすくするなどの工夫をし、本の予約の件数や、利用者が増えるなどの効果がでてきています。また、特定の期間に一番貸し出された本をランキングで表示する「貸出ベスト」機能も好評です。人気の本を分類別に知ることができます。
図書館には、年配の方が多くいらっしゃいます。また、学生さんも多いので、幅広い年齢の方々にご利用いただいているのではないでしょうか。さらに利用しやすい環境にするために、棚の増設や蔵書の追加などをしていかなければいけないと考えています。
本を読んでもらうためにどんな取組をされていますか?
最近、活字離れが進んでいるとよく言われます。図書館では、これを解決するために読書の機会を増やそうと取組を進めています。まずは、図書館を利用されていない方に図書館を知ってもらうことが大切ですから、さまざまな施設と連携した取組みをすすめています。特に、特集コーナーでは市民の皆さんが知りたい情報を考えて、さまざまな情報を提供しています。
(インタビュー当日は、メタボリック・シンドローム、地域再生などに関する特設コーナーが並んでいました。)こうした取組みを通じて、私たちは「親しみやすい図書館」を目指しています。
麻生図書館に行ってみて
手作りで温かい雰囲気を持つ麻生図書館。取材にうかがった日は、おはなし会が開かれていて子どもたちもたくさん集まっていました。
また、閲覧室を使われる方が開館前から行列を作られるなど、幅広い方々が図書館を使いこなしていると感じました。
※このレポートは、当センター発行の広報物(すくらむ21通信Vol.37)から転載したものです。
インタビュアー:鈴木 理沙、日比野 崇、古屋 伸太郎