今回は、弁護士の山本友也氏をお招きし、相続に関する基礎知識について、わかりやすく説明していただきました。
まず、はじめに、遺産分割事件(調停+審判)の件数は、年々増加傾向にあり、価格別では5000万円以下の事件で全体の75.1%(平成25年司法統計)を占めていることを理解しました。この資料からも、遺産争いは、資産家だけの問題ではなく身近な問題として捉えることが大事だということを学びました。
次に、相続は、遺言の有無でその後の手続きが大きく変わることをご説明いただいた上で、「遺産分割の基本」は、だれが(相続人)、どれだけ(法定相続分)、何を(相続財産)、どのように(遺産分割)相続するかがポイントになることを学びました。また、相続放棄という選択肢があることについても具体的なケースをあげて説明していただきました。
中盤は、「遺言の基本」として、遺言の種類には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類あり、それぞれに長所と短所があること、また、遺言の作成にあたっては遺留分に配慮する必要があることを教えていただきました。
後半の30分は、質疑応答の時間として、参加者の方々に質問紙へ記入していただく方法をとり、的確にわかりやすく回答をいただきました。
《参加者の声》
・先生の話し方もゆっくりでききとりやすかったし、素人目線でわかりやすかった。
・質問の時間が多くてよかった。
・相続に対する、基本的な話が聞けて、よかったです。お話を聞いているうちに、とても内容が深くて感情も入り、だからもめてしまうのだという事がよくわかりました。
・分かりやすく、レジメの文字も大きく、初歩の私には良い講義でした。質問もたくさん出て、参考になりました。
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