この世界にはいったどのくらいの言語があるでしょう。もちろん今使われている言語もあれば、すでに使われなくなってしまった言語もあります。一つの言語を取りあげてみても、今も使われている言葉もあれば、今は使われなくなってしまった言葉もあります。世界がダイバーシティであれば、もちろん言語や言葉もダイバーシティそのものです。このページでは、親子で一緒にたのしめる絵本を紹介しています。
「あれ!この本って何?翻訳できない言葉なんてあるの?」これが最初の感想でした。例えば『りんご(日本語)=apple(英語)」ですが、『ボケっと(日本語)』を英語に訳すとどうなるのでしょうか。どうやら一つの英単語では言い表せないようです。そのような言葉を<翻訳できない>と言い表しています。世界に冠たる英語でも(第一言語を母語ではなく英語にする国も出てきていますが)、すべ てを網羅するというわけにはいかないようです。それぞれの国の文化や歴史の中で生まれてきた言葉は、本当に多様性(ダイバーシティ)に富んでいることをあらためて認識できる楽しい本・学べる本でした。
取り上げられている単語の説明は著者独自の感性により解釈されたものです。著者は20代の女性で、彼女の手によるイラストもステキです。彼女の”感性”に脱帽です。
※紹介文は、ブックインフォメーション2016年12月号より抜粋しています。