10月27日(日)、2019年度川崎市男女共同参画センター協働事業として講座「非正規職シングル女性の現状とこれから~社会の変化と女性の貧困を考える~」を開催しました。2016年に開催した同テーマ講座の2回目となります。
日時 | 2019年10月27日(日)13:30~16:00 |
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会場 | 第1・2研修室 |
募集 | 30名 |
参加者 | 33名(女性28、男性5)+すすめる会5名、講師2名、担当者1名 |
保育 | あり(先着10名) 実績:0 |
対象 | 設定なし(川崎市在住・在勤の方を想定) |
講師 | 飯島裕子さん(ノンフィクションライター・大学講師) ゲストスピーカー:茂木直子さん(非正規シングル女性のピアグループKIBI代表) |
講座の構成
1.【講義】非正規職シングル女性の現状とこれから (飯島裕子氏)60分
2.【講義】事例紹介 (茂木直子氏) 30分
3.トーク&トーク(参加者を交えた意見交換)60分
参加者の様子
最初に10名ほどの申し込みがあってしばらく申し込みがなかったが、比較的長めの広報期間を設定し周知期間があったこと、神奈川新聞(10/3日付)で取り上げられるなどの後押しがあったことで、最終的に当日参加を含め定員を上回る参加となった。当事者だけでなく、日頃非正規雇用問題に触れている男性や、研究テーマで扱っている学生など幅広い層が集まった。ただ、講座の中でも触れられていたように、様々なハードルがあったためか、まさにいま問題に直面している当事者の参加は割合として少ないようであった。
当日気温が高く、暖房しか入らない環境で空調送風による対応となった。講師の講話が時間をおした都合で休憩なしとなったが、最後まで参加者の集中力は切れなかった。
1名、すでにリタイアされた方が参加しており、特に意見交換の場で発言されなかったが、講座終了後、「ずっと非正規で働き、厚生年金に加入できずにきた。せめて自衛のためにとやってきた個人年金は贅沢な資産・収入とみなされ社会保障の枠から外され、課税の対象となってしまう。結果現在ギリギリの生活を送っている。いま既に大変な人たちの前で、さらに大変な現実が待っているということを言えなかった」とおっしゃっていたのが印象的だった。