吉田知敬さん(高津区まちづくり協議会 会長)
まちづくり協議会は何をする所ですか?
まちづくりというと一般的に防犯や安全、景観といったことを皆さんは考えるようですが、私達は、まちの水や緑を守っていく為の活動に取り組んでいます。私達まちづくり協議会では人と人とのつながりを大切にし、多くの人達に高津区を知ってもらおうと日々活動しています。
最近話されているテーマとしては市民活動見本市や高津学、キラリたかつニュースについて話をしています。見本市は、人とまちとのつながりをテーマにしたイベントを開催しています。高津学によって、高津の歴史と現在の姿について学んでいます。キラリたかつニュースは、まちづくり協議会が発行している広報誌で、高津区の施設、名所や団体の活動を広報にまとめ、配布する広報活動をやっています。
協議会のメンバーの参加者数や年齢層を教えてください。
協議会に参加しているメンバーの参加数は40名ほどで、その内の3分の2は商店街や団体からの推薦で、残りの3分の1は個人公募という形で参加しています。
参加しているメンバーは色々な経験を持っている人達がいますが、高齢者が多いです。現在、若い人達の協力が欲しいと考えています。
協議会の現状について教えてください。
協議会の活動を積極的に行っていますが、趣味の畑仕事に従事することができないほどです。そして、無償の仕事なので高津区に対する思いが強くないと継続的に活動を続けることは難しいと思います。それでも、参加者の意識は高いと感じています。
まちづくり協議会に参加することによる生きがいは?
私は、高津区に生まれ67歳です。もっと高津区のことを知りたいと思い、最近では高津学の講座や啓発グループに参加しています。私は高津区についてまだまだ知らないので、私自身が高津区のことを知り、それを広げていくことだと思います。
苦労した点や失敗談とその対策について教えて下さい。
協議会で決められた講座を実行する上で、どのようにすれば講座に目を向けて来てもらえるか、動員数を増やせるか、その講座を実行することによって成果が得られるかについてだと思います。
その対策としてグループや地元の落語家や歌手の方達に来ていただいて地元の人達に集まってもらうように取り組んでいます。
高津区の特色と課題について教えて下さい。
高津区は、主に住宅地区と農業地区の2つに分かれています。溝の口では交通の便がとても良いため、人が移住してきます。逆に橘地区のように交通の便が悪い所もあります。
また、住宅を作れない調整地区もあり、そこでは農業を促進する取り組みを行っています。最近では、マンション開発が行われているので、人口は増加傾向にあります。高津区は他の区と違って古くから人と人とのコミュニケーションが強いので、そこが高津の良さだと思います。課題としては、これからも高津区に住んでもらえるように地元を知ってもらう活動を行い、地元を活性化させるとともに町内会では地域に根ざした活動をしていこうと考えています。
高津区の特産品はありますか?また、農業の現状はどうなっていますか?
高津区の特産品として以前は梨が
ありましたが、最近では面積が減ってきていています。また、久末ではトマト、ブロッコリー、カリフラワーなど久末野菜がブランド化しています。農家は兼業農家の方達が多いです。
最近では、野菜直売所やスーパーで販売する取組みも行っていますが、農地が減ってきているのだと思います。
すくらむ21まつりについてどう思いますか?
男女共同参画センターが管理者制度になってからすくらむ21まつりは大盛況になったと思います。また、まつりに参加している人達の中には、子育て支援の人も参加するようになり、まつりに参加している人も増えていると感じています。
若者に向けたメッセージを下さい。
地域の活性化の活動に積極的に活動してほしいので、地域についての勉強をして下さい。色々なこと、チャンスがあれば首をつっこんで色々な経験をして下さい!
取材日: 2009年8月26日(水)
取材者: 岩越佑治 中田亜衣 池田一成