松田 隆さん(KANTOモータースクール 溝の口校 教習部 課長)
お仕事内容について教えてください。
私は渉外部門を担当しています。渉外では、一人でも多くのお客様がKANTOモータースクールを利用していただけるように、広報活動を行うのが仕事です。
学生時代の夢・就職動機について教えてください。
学生時代は、社会科の教員になろうと思っていました。なぜなら、小学5年生の頃に教わっていた先生が生徒に対してはっきりした態度で接し、また、リーダーシップのある人だったため、その人に憧れていたからです。しかし、私が就職活動を行っていた頃は、社会科の教員採用枠がとても少なかったので、私は車の運転が好きだということと、人に教えることが好きだったので教習所に就職することに決めました。
仕事の魅力やおもしろさ、やりがいを感じる時について教えてください。
指導員の頃は、自分のアドバイスで教習生ができなかったことができるようになった時にやりがいを感じていました。
また、アドバイスによって、教習生が成長し、笑顔に立ち会えた時にも感じます。また、自分が指導した教習生の誘いで新しく教習生が入校してくれた時にも喜びを感じます。現在の渉外の立場においては、人と話すのが好きということもあり、多くの人と話すことができ、交流の輪を広げることができた時に面白さを感じます。
仕事を通じての苦労、失敗談について教えてください。
入校が少ない時は、どう入校者数を増やすかで苦労しました。指導員になりたての頃は、一生懸命だけど、頑張りすぎて空回りしてしまった事もあり、教習生に『一生懸命だけれど、指導がわからない』と言われたこともありました。その言葉を言われてから、我に返り、相手の様子を見ながら指導するようなりました。また、問題にぶつかった時には、先輩に相談して解決してきました。
仕事を通じてどういったとき人や高津区とのつながりを感じるか教えてください。
人と交流することが好きで、自分から話しかけることを繰り返すうちに相手からも話しかけてくれるようになった時です。高津区とのつながりとして、教習以外に、交通安全の講習会、ヤングライダー、シルバースクールや幼稚園児に交通ルールを教える活動を行い、地域との交流を行っています。地域の方にも貢献できる教習所であることを常に心がけています。
また、交通安全講習の際には警察の協力、高齢者の方々には実際に来ていただき講習会を開き、すくらむ21さんとは、すくらむまつりで交流するなど、団体とのつながりも大切にしています。
運転に対しての考えを教えてください。
運転中はその人の性格や精神状態というのが露骨に表れてくると思います。特に、最近のドライバーは気性が激しい人が多かったり、相手のことを考えない人が多いので、トラブルが増えていると感じます。法律により、危険運転や飲酒運転への罰は重くなっていますが、罪を犯しても考えを改めない人もいるので、私は再取得できない制度を導入することも考えた方がいいと思います。
事故を起こさないために、教習所では、事故の悲惨さを教えることや、適性テストを実施しています。しかし、一番重要なことは、一人一人が運転に対して謙虚であることが大切だと思います。
松田さんのワークライフバランスについて教えてください。
私は、仕事中心の生活を送っています。朝7時に出勤し、夜8時30分に帰宅するライフスタイルです。勤務時間が長く、仕事が多いので、家に帰っても子供と一緒に過ごす時間があまりありません。
また、渉外の仕事の特徴として相手方次第ということもあり、自分の休みが取りづらいです。バランスとしては仕事のウェイトが重いですが、仕事があることが幸せだと思っています。
今後の方向性について教えてください。
まず、全職員がひとつになれる職場を作っていきたいと思っています。また、KANTOモータースクールでは、仮免許取得と卒業試験の時に教習生にアンケートを取っているのですが、苦情が出ることもあるので、真摯に受け止め、きちんと改善し、全職員が教習生と温かく接することができるようにしていきたいです。そして、良いものは引継ぎ、悪いものは無くし、安全、安心、評判を大切にし、入校したくなる教習所にしたいです。
若者に伝えたいことを教えてください。
最近の若者は、車を運転したいと自分から来るのではなく、親に取って来なさいと言われて来ていることが業務を行っていてよくわかります。誰かに言われたからやるのではなく、若者たちには、もっといろんなことに積極的になって、自主性を持ってほしいです。それから、やり始めたことは、最後までやり抜いてください。
最後の質問になりますが、一言で言うと、松田さんにとってKANTOモータースクールとは何ですか?
骨を埋める場です。また、今の仕事が好きでやりがいもあります。一生この仕事を続けていきたいです!
取材日: 2009年8月28日(金)
取材者: 池田一成 中田亜惟 岩越佑治