NPO法人ぐらす・かわさき 事務局長
メサ・グランデ担当理事
田代 美香氏
メサ・グランデの立ち上げ
「メサ・グランデ」の由来=大きなテーブル。
メサ・グランデは「大きなテーブル」という意味を持つスペイン語。大きなテーブルを囲んで、食を楽しみながら地域や人がつながるというイメージで、この言葉を店名に選びました。
今は、このコミュニティカフェという装置を作ってこれから何を仕掛けられるか、どんな展開になるのか、自分自身もやりながら腕試ししているような感じですが楽しいです。
私のキャリア
- 百貨店での就業経験では、営業成績分析や催しものの企画(おすすめしたいコンセプトで商品をそろえ、売る)
- 青年海外協力隊でマヤ遺跡の発掘・調査プロジェクトで、視聴覚教育に参画。
- 異文化のおしゃれさを楽しみ、生産者の生活支援にもつながるフェアトレード事業を自ら手掛けた。
- 2003年、川崎市のチャレンジショップの1期生として起業。
家の近くで、地域とのつながりの中にコミュニティビジネスの可能性を感じながら大変な思いもしたけど、頑張った。 - 翌年からは並行して、NPO法人ぐらす・かわさきの「遊友ひろば」の立ち上げスタッフとして参画。
- 2009年から3年間「たちばなブランド創出推進事業」において、川崎の農業資源、農の環境の素晴らしさを活かしたコミュニティビジネスを模索。
- コミュニティビジネスの起業相談窓口や実態調査も行ってきた経験を活かして、食育・農・環境をビジネスとしてつなげていきたいと考えた。
メサ・グランデは、2011~12年「神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業」として選定され、NPO法人ぐらす・かわさきと川崎市、川崎商工会議所で構成された「かわさき・みんなのキッチン推進協議会」が行っている。食と農の地域交流拠点であると同時に、地域の問題点を解決するビジネスの起業を支援し、誰もが住みやすい地域社会に近づけるため、女性や若者の就業支援機能も発揮できる場になることを目的としている。
これまでの経験は職種が違っていてもすべてつながっているように感じています。
生活に必要なもの・食材は誰でも関わりやすい切り口。それらをビジネスという形でつなげて表現しています。
私のワーク・ライフ・バランス
家族も理解してくれていると思います。夫はほとんど海外ですが、日本にいるときは家事も協力的。子どもたちにも仕事のことをたまには話し、母としてだけでなく、社会人としての姿を見せながら子育てしています。
お店の概要
①地元の野菜
地元の農家さんが手間ひまをかけてつくった季節ごとの新鮮な野菜。まるで農家の軒先のようにいろんな旬の野菜が並び、気軽に地場のものが購入できるのが魅力です。
②カフェ・お弁当
野菜はシンプルにいただくのが一番。地元の元気な野菜をつかってランチやお弁当を手作りしています。野菜以外の材料も添加物・遺伝子組み換えなどのない安心な素材を使用。毎日食べたいやさしい伝統的な食べ方”お外で食べるおうちごはん”をコンセプトに。
③起業家の支援の場として
『ワンデイシェフ』:飲食店を開店したいと希望する方に腕試しする場所として
『起業家支援講座』:コミュニティカフェを起業したい方へ向けた講座、コミュニティビジネスのための講座などを開催
④誰でもつかえる『貸しキッチン・スペース』として
料理教室やパーティスペースとして。先日も、ママたちのパーティ利用もあり、ピザを焼いて食べて交流していました。おむつ替えシートのある広めのトイレに食事に助かるベビー椅子もあり、床に子どもスペースを作ってパーティも十分可能。お友達と集まってお料理パーティ、料理教室の開催、キッチンを使わない講座でも利用できます。
⑤障がいのある人の居場所として
2016年4月からは「地域活動支援センター」として、障害のある人たちの居場所事業も行っています。
店舗情報
◆アクセス◆
〒211-0044
川崎市中原区新城5-2-13プリマSK武蔵新城1階
◆オープン時間◆
平日 9:00-18:00(土・日は不定休)
◆体制◆
正社員2名、アルバイト5名の計7名。(シフト運営)