男女共同参画協働事業

協働事業とは

この事業は、「男女平等のまち・かわさき」の実現をめざして、すくらむ21と市民グループ・団体、NPO、事業者、研究者等のみなさまが共にプロジェクトを企画・運営し、それぞれの特徴を活かしていくことで、広く様々な分野で男女共同参画を進めていくことをめざした団体提案型の協働事業です。

協働事業 概要

(1)タイプA
・すくらむ21による5~40万円の事業経費を負担

(2)タイプB
・すくらむ21 による事業経費負担なしで広報等を支援
・当該事業実施にかるセンター設備使用料を全額免除するほか、ロッカーの無償貸与、
市内公共施設へのチラシ配架や市政だより掲載依頼等の広報支援をします。

平成24年度募集より、実施団体と当センターの協働のあり方を強化し、ご応募を検討されている皆様の活動が男女共同参画推進にどのように関わりうるかを一緒に考えていくため説明会への参加または応募前の個別相談を原則必須としました。

令和6(2024)年度 実施団体

タイプ グループ・団体名 事業名称
A 川崎の男女共同社会をすすめる会
NPO法人かながわ女性会議川崎
非正規・中高年単身女性の現状とこれから Part2
女性が一人でも生きていける社会とは 住宅問題を中心に
A コラボだよ♪抱っこdeダンスの輪&あなたはひとりじゃない パパもママもみんなで抱っこdeダンス♪あなたはひとりじゃない
A 認定特定非営利法人 修復的対話の会 職場における修復的対話サークルの効果検証
B パソコンサポートまうすなび 女性の再就職支援のためのパソコン講座の開催
B ウーマンネットアカデミー&コンサルティング やってみよう!副業・在宅ワークを始めるための知識
~ライフステージに応じた女性のキャリア形成とITスキルアップ~

過去の協働事業実施団体一覧

2024年度 協働事業実施団体インタビュー

2024年度、すくらむ21のインターンシップ事業に参加した大学生が、実施団体に思いや活動内容についてインタビューしました。

川崎の男女共同社会をすすめる会

団体名、お名前

川崎の男女共同社会をすすめる会 藤井光子さん、小林英子さん

団体の紹介(活動内容)

川崎の男女共同社会をすすめる会は、NGOとして活動しており、学習会やワークショップ等を開催している。具体的には、ジェンダー平等実現のために、すくらむ21の協働事業を中心として、活動の記録をまとめた「すすめる会通信」の発行や、市民館でのイベントの参加、他団体とのコラボを行っている。今の世の中で暮らしにくいと感じている人が抱えている困難を解決するために、いつも当事者の視点に寄りよいながら毎年課題を探して取り組んでいきたい。

活動に至った経緯

川崎の男女共同社会をすすめる会は1985年に設立。国際連合が設けた「国際女性年(1975年)」と1975年から1985年までの「国連女性の10年」の影響を受け、川崎市でも女性の地位向上のための動きが進んだ。そして1985年に「川崎市男女共同社会をめざす計画」が策定され、その推進母体として、川崎の男女共同社会をすすめる会が発足した。

協働事業について(すくらむ21との協働事業の概要、昨年度との関連)

川崎市男女共同参画センターが開館して以来、すくらむ21と協働事業を通じて勉強会を企画・開催している。今年度は、昨年に引き続き非正規・中高年シングル女性に焦点を当てて、女性の労働・働き方をテーマに「非正規・中高年シングルの現状とこれから Part.2 女性が一人でも生きていける社会とは…住宅問題を考える」と題した協働事業を行う予定。昨年度の実施を通じて現在の川崎では当事者に対する包括的な住宅支援に課題が見られると考え、今年度は他人事ではなく自分ごととして居住の貧困と住宅政策について考えていきたいと思い協働事業に応募した。

コラボだよ♪抱っこdeダンスの輪&あなたはひとりじゃない

団体名、お名前

団体名「コラボだよ♪抱っこdeダンスの輪&あなたはひとりじゃない」 
抱っこdeダンスの輪 松本りよこさん
癒シンガー Keikoさん

団体の紹介(活動内容)

「抱っこdeダンス」は、新潟県を拠点とした認定団体で、現在、講師は40名ほど在籍している。主な活動内容として大人だけではなく子どもも楽しむことのできるダンスの拡大、お母さんお父さんという役割を問わず男女がともに子育てに参画できる地域づくりをテーマに設定している。「全都道府県に1人の講師」をめざしており月に1回オンラインでの交流の場も。松本さんはダンサー時代からの繋がり、そしてSNSの普及を基に2022年から認定講師。

活動に至った経緯や活動への思い

0歳から2歳くらいまでの子どもを抱っこ紐に通し、癒シンガーであるKeikoさんの生歌に合わせてダンスするという活動。二人のコラボレーションの背景としては、中原市民館で開催された「ごえん楽市」があり、パフォーマンスを始めた。育児を母親、父親と性別で役割分担するのではなく性別に関係なく子どもをたくさん抱っこしてあげられることで愛情を深め、育児の自信に繋げることをめざしている。また癒シンガーKeikoさんの「世界で一番素敵な言葉」という歌を通して、愛おしさや身近な幸せに気付くきっかけにもしてほしいと考えている。

協働事業について(すくらむ21との協働事業の概要)

普段の自主開催では母親のみの参加が大多数を占めるが、協働事業を通してパパにも気軽なコミュニティの提供が実現可能に。実際に今回の協働事業でも父子の参加もあり、祖父母を含む3世代、パパも行きやすいようなコミュニティの設定を心がけた企画となっている。また、子育てに関わる施設に出張して開催することで地域の支援場所とつながる機会にもしたい。

認定特定非営利法人 修復的対話の会

団体名、お名前

認定特定非営利法人 修復的対話の会  舘野聡子さん

団体の紹介(活動内容)

都内を拠点に活動している修復的対話の会は、「修復的対話」を企業や学校で実践し、安心できる人間関係づくりの基盤の構築を促すことでハラスメントやいじめの防止に取り組んでいる。修復的対話とは、参加者が対話の主導役に従って自己と他者の話をじっくりと聞き合う経験を通して、自分と相手の両方を大切にする気持ちをもてるようになることを目的とした人間関係の構築のためのメソッドである。
修復的対話の会では企業や学校へ直接出向き、サークルキーパーとよばれる対話の主導役として修復的対話の機会を提供する活動のほか、サークルキーバーを育成するため企業の担当者を集めて対話の方法を実践的に学ぶ講習会を開催している。

活動に至った経緯や活動への思い

企業がハラスメント問題発生後に対応するだけでなく、問題発生前に予防できる方法として修復的対話サークルが有効だと考え、体験会への参加機会をつくりたい。働き手のストレス軽減に繋げ、互いに優しくなれる関係性を築くことでハラスメントの防止へと繋がればと考えている。

協働事業について(すくらむ21と協働して良かったこと)

他県に比べ神奈川県では修復的対話という活動が知られていないため、この機会に川崎市中心にこの会を知ってもらいたいと思った。
修復的対話の会の「誰もが自分らしく働くことのできる職場環境を作る」という活動目的と、すくらむ21の「男女共同参画」とに親和性があると感じたため応募した。ハラスメント予防の一つとして調査事業として取り組む。

パソコンサポートまうすなび

団体名、お名前

パソコンサポートまうすなび
西本竜子さん、小山田理佐さん

団体の紹介(活動内容)

  • 近年、職種を選ばずパソコンスキルが求められていることや、要求されるパソコンスキルのレベルが向上していることを背景に、デジタル社会で生き抜く力の向上をめざしている。
  • 再就職を希望する女性のためのパソコン講座の開催。ワード、エクセル、パワーポイントの実践講座に加え、エクセル1日特別講座というブラッシュアップ講座も開講している。

活動に至った経緯や活動への思い

  • 民間のパソコン講座は、その人のためというよりも、利益追求を目的としている形だったため、そこにジレンマを感じていた。
  • IT弱者支援と再就職支援を目的に、多くの方にパソコンの楽しさと便利さを伝えたいという思いのもとに活動をしている。
  • 分からなくても、失敗しても、大丈夫という雰囲気作りを大切にしている。まずはパソコンの楽しさを知ってもらいたい。

協働事業について(すくらむ21と協働して良かったこと)

協働事業として実施することで、ハローワークからの紹介の人も多くいるため、対象者に届けやすい講座として開催できている。館内に個別相談やパソコン貸し出しサービスがあるため、気軽に参加してもらえる。就労に向けて、すくらむや他団体と連携して連携講座開催の紹介をしたり、個別キャリア相談やチャレンジルーム(すくらむ内の誰でもパソコンが利用できる部屋)の利用を促して、モチベーションを維持出来るような働きかけをしたりしている。保育室もあり、一時保育付きで受講できる。全体的には40~60代の受講者が多い印象だが、平日の外出しやすい時間帯に開催して再就職活動につなげてほしいと考えている。

ウーマンネットアカデミー&コンサルティング

団体名、お名前

ウーマンネットアカデミー&コンサルティング 内藤千寿さん

団体の紹介(活動内容)

代表の丸山さんは東日本大震災後、両立が大変でキャリアチェンジをしたお一人。内藤さんは48歳までエンジニアとして働いていた経験があり、ITコンサルティング、SNSコンサルティング、小学生対象のプログラミング教室開催などを実施したいと考えて現在の活動をしている。団体としては、起業支援、一般的なスクールとして、SNS活用、ホームページ作成、canva、zoom、ChatGPT+セキュリティを教えるほか、ビジネスマナーなどの講座を開催している。

活動に至った経緯や活動への思い

  • 新しい働き方は、ITを使うことで思っているよりも可能になる、と伝えたい。
    逆にITツールを持たないと働きにくいため、活用できるようになることが必要だと考えている。講座の参加者には、動画作成のスキルを身につけたい人が多いと感じている。
  • 副業・ライティングなどのプラスアルファできるものや、仕事を途中で断絶せざるをえなかった人のためのサービスを届けたい。

協働事業について(すくらむ21と協働して良かったこと)

すくらむ21は受講者向けのキャリア相談室等の支援を行っているため、企画やセミナーを受けた後のキャリアサポートが手厚く、次のセミナーの参加に繋がりやすい。当団体だけでは、受講者のその後のキャリアサポートができないため、受講がゴールになってしまう。キャリア支援してくれるすくらむ21のような団体と協働で事業を展開するメリットがあると考えている。