12月13日、今年度はじめた「ふらっと育休子連れカフェ」の特別編として、トークサロンでも取り上げた「ダブルケア」をテーマとした学習会を開催しました。
ダブルケアとは、狭義には育児と介護の同時進行時の責任・負担・ニーズの複合化のこと。広義では、家族や親族などの親密な関係にある中で複数のケア関係におけるケア責任、負担、ニーズの複合化と複合的な課題のことを指します。ダブルケアという言葉がなかった時代にも親族や家族の中には複合的なケアは存在していました。
例えば、夫のケア、自分のケア、障がいのある方の兄弟のケア、非正規シングルと親のケア、障害のある成人と親のケア、多文化家庭におけるケア関係など。100のダブルケアラー世帯があれば100通りのダブルケア実態があると言われています。
現在、共働きが主流になっている時代にあって男性稼ぎ主型家族内ケアは終焉。晩婚化・晩産化・高齢化の同時進行でライフイベントの重複可能性が高まり、量的な面からも2025年問題を目前に、ダブルケアのサポートの必要性を感じます。ダブルケアを「磁石」にその人が抱える複数の課題を、全人的に捉え、性別にかかわりなく、男女双方が人間らしい働き方、暮らしができるように、ダブルケアをしながら働くことが当たり前の社会、ダブルケアを前提とした社会設計、働き方改革が求められている、ということを突きつけられる内容の講座でした。
- 開催日時
- 平成30(2018)年12月13日(木) 10:00~12:00
- 講師
- 横浜国立大学大学院 教授 相馬直子さん
一般社団法人ダブルケアサポート 代表理事 東 恵子さん - 場所
- 川崎市男女共同参画センター 2F 第1・2研修室
- 参加者
- 15名
- 定員
- 25名
- 費用
- 無料
参加者の感想
- ぜひ、区役所や民生委員さんにも講演会や講習の場をやっていただきたく思います。地ケアとの関わりが深く、ぜひもっといろんな人に知ってもらいたい考えだと思いましたし、民生委員を担当している身としては、事例を聞き、とてもうれしく思いました。
- 自分の住むエリアのサポート拠点をリサーチしてみようと思います。ありがとうございました。
- 情報収集が一番大切で、そこからつながりができるとのこと。まずはそこからやっていきたいと思います。
- 大変勉強になりました。現状と具体的な活動、今後について相馬先生、東さんありがとうございました。今後、ほかの人々に伝えます。
- ダブルケアについて初めてくわしくお話を聞かせて頂きました。何か形にしたり、行動にうつしていけたらよいと思いました。