このページでは、親子で一緒にたのしめる絵本を紹介しています。
【DV】・【デートDV】など、女性に対する暴力根絶の象徴のパープルリボン、男性が男性に女性への暴力根絶を呼びかける運動を象徴するホワイトリボンもあります。また、【児童虐待】については毎年11 月を児童虐待防止月間と位置づけてオレンジリボンキャンペーンを行っています。昨今、様々な暴力禁止を訴える運動が行われ、暴力への反対運動が広がりを見せています。しかし、なかなか無くならない現実もあります。最近では、女性から男性への暴力もあるという調査結果も出ていますし、身体への暴力のみならず、言葉の暴力などその内容も様々なものが暴力・虐待と捉えられるようになりました。
例えば、子どもの面前で行われる両親間のDV は、児童虐待防止法の改正で、児童虐待と認識されるようになりました。絵本≪パパと怒り鬼 ――話してごらん、だれかに≫には、子どもの視点から両親間のDVがいかに子どもの心に恐怖と悲嘆を与えるのかということが描かれています。また、DVが3つのサイクル(イライラ期→爆発期→ラブラブ期→イライラ期→…)を回っていく様子がとても分かりやすく描かれています。パパのようになりたいとあこがれる僕は、パパの変化に合わせて息を詰めるようにママと暮らしていく。誰にも言えない、言葉に出せない苦しさを抱えながら…。でも、自然の中でなら声を出すことができました。それをきっかけに、他者の力を借りながらパパが暴力から再生していく希望の物語です。
DVが児童虐待でもあることを多くの人に知ってほしくてこの本をお勧めします。そして、DVからの脱却は難しく時間がかかることですが、できないことではありません。どうぞご一読ください。