このページでは、親子で一緒にたのしめる絵本を紹介しています。
朝、一緒にマンショから出てきた両親と子ども、ちょっと歩いたら「じゃあね」母は手を振り駅の方へ歩いてきました 。大きな荷物を持った父と父に抱っこされていた子は「いってらっしゃい」と言って保育園に向かいました。改札口近くでは、2~3才の子と父が手を繋いで何やら話しながら保育園の方へ向かっていきました。街を歩いていても、お父さんがベビーカーを押したり、抱っこ紐で子どもと歩いたりする姿を見ることが当たり前になってきました。時代の変化を目で感じます。女性が学校卒業後就業し、結婚や妊娠・子育てを契機に離職した後、子どもが手を離れ再び就業する日本独特のM字曲線は、少しずつですが緩やかになってきています。また、保育園の待機児童解消が行政施策の大きな課題となる時代になりました。
今回紹介する2冊の絵本は、働いているお母さんを主にしたアメリカと日本の作品です。それぞれの絵本の色合いの違い、設定の違いなど、比較して読む楽しさがあります。お母さんが帰ってくることを心待ちにするリフレインが特徴的なアメリカの「ママがおうちにかえってくる!」と、運転士のお母さんと看護師のお父さんという性別役割分担を超えた家族のお話「ぼくのママはうんてんし」。共通していることは働くお母さんを誇りに想い、ともに生活している家族が生き生きと描かれていることです。
2冊ともすくらむ21の1階第1交流室にあります。
※紹介文は、ブックインフォメーション2016年9月号より抜粋しています。