このページでは、親子で一緒にたのしめる絵本を紹介しています。
この絵本は家族について考えさせてくれる本です。
世界で一番にぎやかなまち、たくさんの国々の人々が集まるまちニューヨーク。そのまちの真ん中には、セントラルパークという大きな公園があります。セントラルパークにはみんなに人気の動物園もあります。この動物園のペンギンハウスのカップルの中に、ロイとシロという男の子同士のカップルができました。他のペンギンたちには赤ちゃんが産まれますが、ロイとシロには産まれません。動物園の飼育員ロブ・グラムジーさんが本当の卵を巣の中に入れてあげると、他のカップルたちと同じようにだきしめたり、あたためたりして世話をし続けます。赤ちゃんの誕生の場面の絵には、みなさん、目を見張ることでしょう。タンゴの誕生です。ロイとシロ、タンゴの3人家族の誕生です。お父さん2人とタンゴの家族ができたのです。3人はほかの家族と同じように仲良く、暮らしているそうです。
みなさんは、どう思いますか?家族について・・・・。鳴き方を教えて、ご飯を食べさせて、一緒に泳いで、一緒に暮らして大きく育てても、タンゴはロイとシロが産んだこどもではない。ロイとシロとタンゴは、本当の家族だとあなたは思いますか。人間の世界でも、血がつながっていなくても親としてこどもを育てる人々が、家族として暮らしている親子がいます。
お友達やグループで読んでみて、家族について考えてみませんか。こどもの頃に考えることともう少し大人になって考えることは違ってくるかも知れませんね。離れてらしても家族だよと言う考えもあると思います。
この本の中のペンギンの一つ一つの表情がそれぞれ1枚の絵になるほどいきいきと描かれています。 ペンギンのくらしを温かな目で包んでいるようなほのぼのとした気分にさせてくれる1冊です。
※紹介文は、ブックインフォメーション2015年11月号より抜粋しています。